漫画本を売却する際に、とても人気のある漫画の買取価格が実はものすごく安かったという話を耳にします。人気のないマンガが売れないのはわからないまでもないですが、アニメや映画にもなったようなマンガを売ろうとしたら、とても価格がやすかったということは実はよくあることです。そこで、いろいろなケースを振り返りながら、漫画の中古本の相場というのはどうなっているのか、ご案内したいと思います。

人気の高い漫画の査定価格が安かったのは?

価格を構成するのは、需要と供給のバランスです。欲しい人が多くいて、売り物が少ないという場合には、価格は高くなります。例えば人気アイドルグループのチケットは、プラチナチケットなので、よほど運のいい人でなければなかなか買うことはできません。ただ、せっかく入手したのはいいけれども、病気や仕事、学校の都合などで行けなくなってしまった場合に、売却にだすとものすごい価格で売れてしまいますよね。これは、需要が供給を大きく上回っているので、そういう価格になります。

人気漫画も同様ですが、人気漫画の人気というのは、ストーリーが面白いということが最大の原因で、そのために多くのファンがその漫画に付いて、そのファンである読者は、漫画を楽しみたいから、既にその本を持っているということが現状となります。もちろん、人気漫画を欲しいという人はたくさんいるのですが、持っている人もたくさんいて、その持っている人が引っ越しなどでその漫画を処分しなければいけなくなった場合には、そういう人たちは売却するという流れになります。そうすると、人気漫画ほど買う人もいますけれども、売りたい人はもっといるということは実際によくあることで、そういう場合には買取価格というのは下落してしまうわけです。これは需要よりも供給の方が多いということで、バランスが崩れているからです。

アニメ化しているのに高く売れない

一般的にアニメーション化される漫画というのは、人気が高いからですけれども、そういう漫画が高く売れないということをよく耳にします。
一般的に漫画がアニメーションになると、その漫画に認知率が一気に上がり、原作となった漫画がたくさん売れるようになる傾向があります。この流れでいうと、アニメーション化されて、そのアニメーションが終わり、流行が落ち着くと、アニメーション化したときに購入した漫画を手放す人が実はとても多くいます。
この状況で言うと、漫画のアニメーションが終わって、流行が落ち着くということは、その漫画に対するファンの気持自体が全体的に落ち着いている一方で、その漫画本を多くの人が売りに出しているということになります。ということは、こちらでもその漫画を買いたい、あるいは読みたいという傾向以上に、売却されてしまって、結局その本が在庫化してしまうということなるのです。在庫化しているということは、お店側としても売れると思って買い取ったものの実際にお店に出してみたら売れないということになりますので、いくら人気の高い漫画であっても、売れないのであれば、買取価格も下げざるを得ないということになります。

漫画を高く買い取ってもらうには

まず、高く買い取ってもらうには、その漫画が旬であるということが大事です。前項でアニメーション化した漫画が売れないというのは、旬を過ぎてしまっているからです。では、漫画の旬というのは、どういう時期かというと、
・連載中の漫画
・完結して1年未満の漫画
などです。例えば鬼滅の刃とかは、最終巻は本屋さんに行列ができましたよね。そういうタイミングを逃さないで売ると、その漫画に対する需要がとても高いということもあり、相場が高騰する傾向にあります。
このように需要と供給がどういう状態になっているのかということを知るということが、とても大切です。